広島かきの育成

広島かきはマガキという種類で、7月から8月にかけて雄・雌それぞれが精子と卵を海中に放出し、海水中で受精を行います。かき生産者は、この時期にホタテ貝の貝殻で作った採苗連を海中に入れ、受精した幼生を採苗連に付着させます。これを「採苗」といいます。

卵の大きさは0.05~0.06mm、受精すると分割を始め、約1日で身を包む貝殻を形成し、約2週間海中を漂いながらプランクトンを食べて成長していきます。

約0.3mm程度の大きさになると付着する場所を探して泳ぎ回り、気に入った場所を見つけると左殻を下にしてセメント質の固着剤を出して付着し、一生離れることはありません。


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採苗連に付着した小さなかきは、抑制棚と呼ばれる沿岸の棚に移されます。この棚は干潮時より高い位置にあるため、採苗連が海水に浸かっている時間が短くなります。
これにより、かきの成長を抑制して抵抗力をつけさせます。(大きくなりすぎると、翌年の夏の産卵後死ぬことが多いためです)


抑制が終わると、採苗連をばらし、垂下連と呼ばれる長さ9mの針金に通し替えをします。かきの子どもが付着した約40枚のホタテ貝を1枚ずつ手作業で通し替え、1つの筏に約600~700本吊り下げていきます。
こうした地道な作業で、かきは新たな生育環境を与えられて、より大きく成長を始めていきます。


通常2月頃から7月頃まで行われる本垂下では、夏の表層の高水温を避け、ムラサキイガイ・フジツボ他、成長を妨げる有害な生物の付着も防止するため、約5~10m程度吊り手を長くして深い場所に吊り下げます。これを深吊り育成といいます。

秋になって水温が下がり始める頃、前述の有害な生物も少なくなり、今度は垂下連を水面近くの餌の多い場所に引き上げます。これを直吊り育成と言います。
収穫が近づくと、直吊り育成の作業とともに、沖合にある筏を餌の多い沿岸の漁場へと移動させて身入りを良くします。

  


かき養殖は、採苗、抑制、本垂下、育成のそれぞれの期間を経て、収穫を迎えます。
垂下連の長さは9m、かきも大きく成長しているため、人間の手では海中から引き上げることはできません。そこで、船に約10mの長い柱を立てて、ウィンチを使って引き上げます。
垂下連の下端を手際よくワイヤーカッターで切ると、ホタテ貝に付いたままのかきが勢いよく船上に落下し、ワイヤーだけが空中にぶら下がります。カッターで切るタイミングを間違えると自らの頭の上にかきが落ちてきますし、中を舞う針金で傷つくこともある危険な作業なのです。

 


収穫されたかきは、船から降ろされると同時に殻付きのまま洗浄機にかけられ、泥や付着生物(ムラサキイガイ、ホヤ等)を取り除きます。
洗浄されたかきは、浄化した海水のプールに1日浸け置いてきれいにします。
翌日、かきは打ち娘の手作業で、一個ずつ手際よく貝柱を切って殻をあけてむき身にされます。


 

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